小学生 算数の学習内容と指導方法
(実際の授業の様子は、ブログ内の「授業スケッチ」をご覧下さい)
「算数」はとても面白い教科です。そして、数理的な認識力・思考力は子供達の成長に不可欠です。
ところが・・・
多くの子供達が抱えている率直な疑問です。
各種の国際学力調査でも、日本の子供達に「算数嫌い」が多いことが指摘されています。
「算数は面白い!」と感じられ、数理的に思考してゆける力を伸ばすためには、次の2つのことがどうしても必要だと、私は考えています。
1.「算数」で子供達の生活認識を広げる
先ず、「算数を勉強していて良かった!」「“算数する”って面白い!」と思えることです。
そのために私は、算数に様々な実験的、活動的場面を採り入れています。
学年ごとに1コマを紹介しましょう。
(砂糖水とジュースの甘さを比べる)
(水で作るかけ算場面)
(おわんの重さや体積を調べ、算数で推理)
上に紹介した授業を通して、
- 1年生達は、味覚としての甘さを、「グラム」で数値化して知ることができました。
- 2年生達は、かけ算の必要性を実感しました。
- 3年生達は、一生懸命考え、意見を出し合い、「重さ」「体積」「浮力」などの知識を総動員して算数で推理し、実験で確かめる面白さを体験しました。
「算数は面白い」という実感があれば、自らすすんで算数を学ぶ子供達が育っていくのです。
2.「算数」特有の“謎”を追究する
「算数」の面白さは、実利的に活用できることだけにあるのではありません。
それとは逆に、全く実利を伴わない「不思議」さを持った教科でもあります。
2年生・3年生の学習の1コマを紹介しましょう。
2年:「かけ算九九の不思議発見」場面より
「7×7」(同じ数同士のかけ算)と「8×6」(かけられる数を「1」増やし、かける数を「1」減らした数のかけ算)の答えを比べなさい。
同じように「6×6」と「7×5」、「5×5」と「6×4」などでもそれぞれの答えを比べなさい。
答えの変化には、どんな決まりがありますか? また、それはどうしてですか?
3年:「割り算と小数」場面より
「1÷7」の答えは割り切れずに「循環」します。では割り切れない割り算は、必ず循環するのでしょうか?それとも、永遠に循環せずに続く場合もあるのでしょうか?
これらの結論が分かったからと言って、生活が便利になるわけではありません。
テストの点数が上がるわけでもありません。
でも子供達は、「どうしてだろう?」と考えようとします。
勿論、正解にたどりつくことは大変です。でも、考えようとするのです。
子供達を見ていると、人間は本来、不思議さに出会うと、つい「考えてしまう」動物なんだと思えます。算数は、そんな魅力を持った教科です。
よく、卒業した子供達が「難しかったけど、面白かった!」と言ってくれるのは、だからなのかもしれません。
よしだ教室の算数は、子供達がワクワク・ドキドキしながらの学習で、子供達の数理的な思考力を育てます。
在籍されていない方からの「学力相談」も、e-mailと電話でお受けします。
小1〜小3国語算数コースでは、授業後に20分のガイダンス。小4〜小6は、毎月60分/1回のガイダンスを兼ねた懇談会。ご両親も安心です。
学校生活のことなども含め、e-mailと電話で、常時お受け致しています。